2015年7月31日秋葉原の書泉ブックタワーにて「メカニカルデザイン解体新書」発売記念として、メカニカルデザイナーやまだたかひろさんのトークショウ&サイン会が開催。会場には平日の夜にも関わらずたくさんの方に訪れていただきました。
トークショウでは小林治さん、瀬川卓司さんと共に、やまださんのメカデザインに対する考え方、仕事の仕方など様々なトークで盛り上がりました。
やまださんは今年で画業30周年。
自身のこれまでの仕事をまとめた初の書籍が発売したことについて、「最初はドッキリなんじゃないかと思いました。」と笑顔で語るやまださん。
子ども向け作品を中心にメカデザインをすることが多かったやまださんは
「その時その時のこども達が楽しんでくれればそれで十分とは思いつつも、いつか、自分がやってきた仕事が何らかの形でまとまればいいなとは考えていました。今は本当に感無量の一言です。」
と書籍化への感謝の気持ちを述べました。
▲「作業中はよく音楽を聞いていますね。ライジンオーを描くときは『絶対無敵ライジンオー』のCDを聞いたり、頭の中をその作品のモードにして仕事をします。」
やまださんは時間があればいつも大好きなプラモデルを作っており、作業机にもたくさんのプラモデルが積まれているとのこと。
「仕事場でずっと作っていると怒られますけどね(笑)」と笑うやまださんの作業机も今回の本の中に写真収録されておりますので、ぜひ確認してみて下さいね。
トークショウ後半では、会場を訪れた方からの質問にも答えて頂きました。
複数のデザイナーと仕事をする時のエピソードについて質問されると
「普段のデザインも監督だったり玩具メーカーの方だったり、色々な方の意見が反映されて出来上がっているので決して自分一人のデザインではないですよ。複数のデザイナーと仕事をする時もお互い助け合いつつ、影響を受けつつ作業します。」
そんな中でもデザイナー同士で一番はりあって描いていたのは「ゾンダーロボ」だったとの裏話もこぼれました。
もし今の技術で表現できるのであればどのメカを再表現したいか、という話では
「ぜひ歯車王をもう一度動かしたいです。当時、本当は歯車を回したかったのですが、監督に『駄目に決まってるじゃないか!』と(笑)。今CGで作って動かしてもらえるのなら、もっと歯車を増やして回したいですね。
当時、様々な制約でできなかったことというのは色々今でもくすぶっていますので、機会があったらぜひやってみたいなと思います。」
と今後への想いも語りました。
他にもたくさんの質問にお答えいただき、大盛り上がりの内にトークショウは終了。
トークショウの後は、訪れた方ひとりひとりのお名前を伺いつつ、著書にサインを入れて頂きました。
「メカニカルデザイン解体新書」は本書の為のオリジナルメカデザインや未発表画稿も多数収録し、作品のファンの方や、メカデザイナーを目指す方などたくさんの方にお楽しみいただける1冊です。どうぞじっくりとお楽しみください。
さらに、8月1日から発売中の大河原邦男新聞にインタビューも掲載されておりますので、やまださんのお話がもっと読みたい方はぜひこちらもチェックしてみてください!
40年以上、第一線で活躍してきたメカニックデザイナー・大河原邦男氏が、豊富なエピソードとともに自らの仕事の哲学や方法論を書き下ろす。第一人者によるプロフェッショナルの仕事論。汲めども尽きぬアイディアはどのように浮かぶのか? 長年、第一線で活躍できた秘密とは? 目次は以下の通り。
【目次】
まえがき
第1章 偶然始まったメカニックデザイナーの仕事
第2章 私が生み出したロボットたち~『機動戦士ガンダム』まで~
第3章 メカニックデザイナーになるまで
第4章 私が生み出したロボットたち~『機動戦士ガンダム』以降、1980年代~
第5章 私の仕事論
1、メカニックデザイナーとは?
2、デザイン論
3、職人論
4、営業論
5、メカニックデザイナー志望者に向けてのささやかなアドバイス
第6章 私が生み出したロボットたち~1990年代以降~
第7章 人との出会い
あとがき
※アマゾンで予約が始まっています。:http://www.amazon.co.jp/
■メカニックデザイナーの仕事論~ヤッターマン、ガンダムを描いた職人
価格:740円(税抜)
サイズ:新書判
発売日:8月18日
仕様:4色口絵4ページ+本文216ページ
ISBNコード:978-4334038748
発売・販売元:光文社
http://www.kobunsha.com/shelf/shinsho
数々のロボットデザインを手がけた、日本初のメカニックデザイナー、大河原邦男氏に迫るタブロイド新聞「大河原邦男新聞」が、8月1日から、一部の玩具店、書店、ガンダムカフェなどで順次、先行発売する。
同月8日から9月27日まで東京・上野の森美術館で開催される「メカニックデザイナー 大河原邦男展」に合わせたもので、期間中に会場やサンスポe-shopでも販売する。
大河原邦男氏の描き下ろしイラストを使った表紙=写真=や折り込みポスターは圧巻。4ページにわたる単独インタビュー、同展の見どころに加え、作品集、立体アイテム集と盛りだくさん。
このほか、川口名人とMAX渡辺氏によるモデラー対談や倉田光吾郎氏と吉崎航氏が語る巨大ロボ「クラタス」開発秘話、河森正治氏、やまだたかひろ氏ら大河原氏に影響を受けたメカデザイナー“証言”も読み応え十分だ。
問い合わせは、サンケイスポーツ販売部(電話03・3275・8849、平日10時~17時)まで。
販売店舗等詳細は下記特設サイトにてご確認ください。
■大河原邦男新聞
価格:500円(税込8%)
サイズ:タブロイド判
発売日:8月1日(土)
仕様:32ページ、オールカラー
発売・販売元:サンケイスポーツ
HPアドレス:http://www.sankei.com/special/okawara/
サンライズ作品でもお馴染みのメカニカルデザイナー&アニメーター・やまだたかひろ氏。
やまだ氏が手がけた『エルドランシリーズ』『バトルスピリッツシリーズ』などのアニメーション用設定資料や
『勇者エクスカイザー』『太陽の牙 ダグラム』などの玩具商品開発用設定資料をもとに、
氏のデザインに対する考え方やテクニックを解体!
完成に至るまでの膨大なラフやアイデアスケッチ、内部構造図、お蔵入りになったデザイン案などを多数掲載。
また変形ロボットの変形の仕組みや、アニメーションデザインと玩具デザインの考え方、描き方の違いなども解説します。
本書用に描き下ろしたオリジナルメカニックキャラクターも収録した永久保存版の1冊です!
■メカニカルデザイン解体新書
価格:2,200円+税(税込2,376円)
サイズ:285×210mm(A4変形判)
発売日:2015年7月29日
仕様:176ページ
発売・販売元:玄光社
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=8593
メカニックデザイナー大河原邦男氏の歴史がギッシリ詰まった永久保存版『大河原邦男Walker』が登場!!
大河原氏が描いたメカニックイラスト・設定資料をはじめ、『月刊ガンダムエース』の人気コーナー「MSVスタンダード」「大河原ファクトリー」、大河原作品に関連するオモチャを掘り下げた「大河原立体図録」、『装甲騎兵ボトムズ』の原作・監督の高橋良輔氏との対談など、メカニック好きには堪らない情報が満載!
大河原作品の楽しみ方も解説。本誌を読めば、2015年8月8日(土)~9月27日(日)に上野の森美術館で開催される「メカニックデザイナー 大河原邦男展」が、10倍楽しくなること間違いなし!
■大河原邦男Walker
価格:2900円
サイズ:A4正寸
発売日:8月12日(水)
仕様:オールカラ―・無線綴じ
発売元:株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321506000168
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